「未来に伝える山形の宝」登録制度とは
制度の概要
1 制度の目的・趣旨
地域にのこる有形・無形の様々な文化財を保存・活用する取組みを「未来に伝える山形の宝」として登録し、推進することで、文化財の保護を図るとともに、郷土に対する誇りと愛着を育み、地域活性化や新たな交流の拡大につなげていくことを目的としています。
2 「未来に伝える山形の宝」とは
文化財は、指定の有無にかかわらず、先人が大切に守りのこしてくれた宝物であり、山形県民として誇れるものを、地域で守り、活用し、未来に継承していこうという思いや活動を含めたものが「未来に伝える山形の宝」です。
3 登録の対象
共通する歴史的・文化的・自然的主題を背景として相互に結びついた複数の文化財により構成されており、それらの文化財の保存と、地域(歴史的・文化的・自然的な結びつきを有する一定のエリア)における文化財の活用が一体となった取組みを登録します。
(1) 文化財
山形県内に存在する次のもの
① 有形文化財:建造物、美術工芸品(絵画、彫刻、考古資料等) 等
② 無形文化財:演劇、音楽、工芸技術 等
③ 民俗文化財:風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びそれらに用いられる衣服、器具 等
④ 記念物:遺跡(古墳、城跡、旧宅等)、名勝地(庭園、渓谷、山岳等)、動植物 等
⑤ 文化的景観:地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地
(2) 保存・活用の取組み
① 文化財を「知る」ための活動
ア 文化財等に関する学習機会の開催(体験学習会、公開講座、シンポジウム等)
イ 普及に係る資料の作成(パンフレット、映像等)
ウ 文化財指定に向けた予備調査 等
② 文化財を「守る」ための活動
ア 文化財の保存修理、保存修理のための調査
イ 保存技術の継承、管理をサポートする人材の育成
ウ 民俗芸能の継承、後継者の育成 等
③ 文化財を「活かす」ための活動
ア 公開・展示事業、公演、イベントの開催
イ 標識、案内板の設置、改修
ウ 案内人・サポーター養成、観光コースの企画 等
4 登録の要件
① 最上川の文化的景観、自然的特性(地形、地質、動植物等)、歴史的・文化的特性(流通・往来、舟運を介した文化交流、河川管理の歴史、農林水産業との関わり、文学・芸術等)を活かした取組みであること。
② 構成する文化財について保存・活用に関する考え方が示されていること。
③ 主たる文化財が、文化財保護法、山形県文化財保護条例又は市町村が定める文化財の保護に関する条例の規定により指定、選定又は登録された文化財及びその候補としての評価が可能な文化財であること。
④ 地域の活性化や新たな交流の拡大につながる継続した取組みであること。