7月20日(土)「カヤ屋根葺き体験講座」が開催されました!(「未来に伝える山形の宝」登録団体)

先日、高畠町安久津八幡神社の拝殿を活用し、
カヤ加工・カヤ差しの体験講座が開かれました。
この拝殿は、今から約270年前に建てられたものです。
職人さんのご指導のもと、約30名の地元の方々が
伝統的な技術について学びました。
職人さん同士の情報交換や、
職人さんと農業を営んでいる参加者との交流も見られ、
終始にぎやかに講座が進みました。

 

参加者の方からは
「普段はできない貴重な体験ができた。」
「農作業の縄の使い方とは違うもので興味深かった。」
という感想をいただきました。

 

県内には茅屋根建造物が約700棟あり、
そのうちの約300棟が置賜地区にあります。(H27現在)
県内にある茅葺屋根の維持管理のほとんどは、
部分的に補修を行っていく「差茅(さしがや)」という方法で
行われてきました。
ですが現在は、職人さんの不足や高齢化という課題があり、
茅葺屋根建造物の所有者の方が計画的に差茅を行うことが
難しい状況にあります。

 

山形の宝を知ることにとどまらず、
山形の宝を守り伝える技術について学べる機会も、
今後どんどん増えてほしいですね。