旧矢島街道でつなぐ加無山系番楽と女甑山の大カツラ

  • エリア:真室川町内全域
  • 団体名:真室川町
真室川には昔から修験者の山岳修行の地として知られている加無山系の男甑山(おこしきやま)・女甑山があり、修験道に由来する地名や修験者にまつわる伝説が今も残されています。また、真室川町には、地内を通る旧矢島街道を伝わってきたと考えられる「番楽」が伝承されており、加無山系を中心にした山岳信仰をテーマに深い結び付きがある地域です。

保存・活用の取組み

  • 番楽の保存、継承活動(各地域での奉納、行事、町内外での発表)
  • 町内外へのPR活動
  • 文化的・歴史的価値の整理、資料収集

主な構成文化財等

平枝番楽【町指定無形民俗文化財】

平枝番楽
江戸時代に秋田県矢島地方から伝わったとされる5拍子の番楽です。保存会の設立は町内で最も古く、後継者育成に早くから力を入れています。旧暦8月1日の神明神社祭礼には獅子舞を奉納し、番楽公演会も行っています。

八敷代(はっしきだい)番楽【町指定無形民俗文化財】

八敷代番楽
秋田県矢島地方から伝えられた町内最古の番楽と言われています。5拍子の番楽であり、昔は一晩で舞いきれず二晩通して舞われました。地区内に彫師がいたこともあり、多くの「面」が今も残されています。

女甑山の大カツラ

女甑山の大カツラ
女甑山に生育している樹高25m、樹齢千年と言われている巨木であり、近くには旧矢島街道があります。地元の口伝えでは、及位(のぞき)マタギから御神木として崇められてきており、巨木にまつわる伝説や民話が多く伝わっています。(林野庁森の巨木たち100選)。

釜淵(かまぶち)番楽【町指定無形民俗文化財】

釜淵(かまぶち)番楽
江戸時代戸沢藩のときに秋田県矢島地方から伝わったとされる、珍しい3拍子の番楽です。9月13日の山神社祭礼では、風呂輪権現(ほろはごんげん)で獅子舞を奉納し、集落内の各戸を2日かけて門獅子が回っています。

地図

旧矢島街道でつなぐ加か無ぶ 山やま系番楽と女め甑こしき山やまの大カツラ地図

公演日
■平枝番楽/毎年旧暦8月1日
■釜淵番楽/毎年9月13 日(門獅子は2日間かけて各戸を回る)
■八敷代番楽/毎年9月12 日
■伝統の舞 番楽フェスティバル/毎年10月の第3日曜日

  • 【アクセス】(女甑山の大カツラ)JR奥羽本線大滝駅から車で30分、その後徒歩15分
  • 【問合せ先】真室川町教育委員会教育課生涯学習・スポーツ担当 電話:0233-62-2305