先人との繋がりを感じられる場所 町内最古の建造物天養寺観音堂を巡る

  • エリア:飯豊町大字中地内(天養寺観音堂周辺)
  • 団体名:中村観音堂保存会
 天養寺観音堂は、町内に残る最古の建造物であり、置賜三十三観音の第四番札所となっている当地を代表する霊場です。観音堂の裏手には先祖の霊が集まると考えられている「ホトケヤマ」があり、かつては先祖を供養するために人々が当地を訪れたといいます。周辺の展望台からは田園散居集落の風景を臨み、先人が培ってきた歴史や文化を感じることができる場所となっています。
 これまで保存会では、天養寺観音堂の保存活動はもちろん、環境美化活動や散策コースの整備などを行い、文化資源を後世に残していくための活動を行ってきました。このような取組みを通して、天養寺観音堂を中心とした文化資源を今後も保存・継承していきます。また、嘉永4年に観音堂に奉納された絵馬には、列をなす参拝者とともに天養寺周辺の様子が描かれており、当時のような賑わいを創出し、先人の営みを実感できる地域を目指していきます。

保存・活用の取組み

  • 構成文化財の保存修理、維持管理
  • 普及活動、情報発信
  • 環境整備活動
  • 小中学生への伝承活動 等

主な構成文化財等

  • 天養寺観音堂【県指定文化財 建造物】
  • 天養寺跡地
  • 木造聖観音立像【県指定文化財 彫刻】
  • 田園散居集落

天養寺観音堂【県指定文化財 建造物】

天養寺観音堂
昭和27年4月県指定文化財に指定
置賜三十三観音の第四番札所であり、飯豊町に残る最古の建造物。堂内に残る寛正7年(1466年)に奉納された扁額には応永21年(1414年)にお堂を再建したことが記されており、観音堂の創建は応永21年以前に遡ると考えられている。

木造聖観音立像【県指定文化財 彫刻】

木造聖観音立像

昭和35年12月県指定文化財に指定。
平安時代中期に造像された天養寺観音堂の本尊とされている仏像。11世紀半ばから後半期に伐採された木が使われ、11世紀後半に造像されたものであることが分かっている。

わたしたちが案内します

飯豊町教育委員会社会教育課

【問い合わせ先】
〒999-0604 西置賜郡飯豊町大字椿3622
電話:0238-72-3111